Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

美味しいものを創るということ 相対評価と絶対評価 多様性について

僕も含め、多くの生産者は「美味しい」というものを創ろうとしている(はずだ)
もちろん「美味しい」評価は10人いれば10人違った基準があるだろうし、一概に言えないのだろうけど、


生産者として大事だと思うことは
絶対評価相対評価をきちんと自分の中で区分し、
自分の生産物がどこにあるのかを明確にすること。


まず、相対評価は、
世で「美味しい」と言われているものを食べること
多くの比較対象基準がないと、その味がどこにあるのか評価はできない。


次の絶対評価は、生産者のセンスと求めているライン。
量ではなく質もかんがみるのなら、自分の提供するラインを明確にして、
その理想の今がどのくらいの段階にあるのかを冷静に見極める必要があると思う。
もちろん100%はあり得ないので、
今時点のベストを尽くすのはもちろんだけど、
「自分の生産物は最高」という生産者にろくなのはいない…


例えば、先日飲んだ某有名国産ワイン(なかなか手に入らない)。

(某がどこなのかすぐ分かりそうだけど)
悪いけど、セ〇コーマートの500円ワインの方がよほどコストパフォーマンス高いと思うし、
フランス、イタリアのスーパーで10ユーロくらいで売っているBioワインの方がずっと質が高いと思う。
もちろん、地物であることや、応援の意味もあるのだろうけど、
流行っているから高くていい、まずくていいというのは違うと思う。



どのみち、「美味しい」は生産者、消費者、人により異なるものだろうから、
「絶対に間違いのない美味しさ」っていうものはないのだろうけど、
「人が言うから美味しい」っていうものは違うんだな、とワインを飲みながら思ったり、
でも、このワインも人によっては絶品で、その感性は尊重しなきゃと思ったり。


  ryo