Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

謝肉祭でした

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一年に一回づつ開催して、もうかれこれ10回目になる謝肉祭でした。
良く続いてきたなぁ…

例年芋ほり終わって、10月末か11月頭にやっていたのですが、
「寒い」という意見と、なんやかんやイベントに重なるっていうことで、
無茶を承知で10月中旬に持ってきました。
幸い(??)雨が降って水はけの悪いうちの畑だと芋掘れないので、
諦めついていたんですが、やるまでは結構ドキドキで罪悪感との板挟みの中開催。

イベント自体は、同じことしてるだけなんですが、
お知らせあまりしなかったにもかかわらず、全部で30人ほどの人が集まりにぎやかな感じ。

そして、「トリを捌いて食べる」...っていう「食べる」の部分が贅沢すぎた今年。
まず、使うトリはいつもは廃鶏をもらってきてうちの畑で半年以上飼っていた鶏を使っていたのでがちがちだったのですが、今年は十勝エッグフォレストさんのご厚意で地鶏をふ化させた時に出た若い雄鶏をわけてもらいました。固くない!どころか旨い!!
牟田君は一昨年去年に続き解体の講師でも参加してくれました。僕は専門外なんで実際育てたプロの技と話は贅沢...

朝一には盟友坂東君が遠いところをトラクターでキッチンカーを引っ張って参加してくれ、作業の合間で中だるみしてちょっと暇になるかなってところの子供たちにフライドポテトを提供してくれました。芋は坂東君とこの新じゃがと越冬のトヨシロ。同じトヨシロでもこんなに違うって食べ比べできるのも贅沢。

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なにより揚げている油が、佐藤君のところの菜種油...良くわからない人は帯広のナチュラルココさんに行って値段みて来てほしい…その菜種油、参加した工場長の眞壁君の好意で、今回は新しく作ってみたという試作のものを特別に揚げ油に。揚げ油!なんて贅沢!!ちなみに料理の時も「油ちょうだい」と言って普通にもらっちゃいました…

食事のパンは、これまた参加してくれた伊藤君が持ってきてくれた帯広風土火水さんの「十勝」パン酵母のパンと小麦粉と水だけで作ったという素朴だけど逆に味わい深いパン(実は僕はこれが好き)。そして前日から泊っていて「ちゃんと酵母熟成させないと風土火水さんとは勝負にならないっすよ」と言いながら結構真面目に焼いていた元WWOOFerパン職人のひかりさんのバケット...
来年の10周年祭!?では本気で焼いてくれるみたいです。
ヒデチャンはスタッフでもないのに調理している間、ちょっと間延びして子供たちが退屈になるときに薪割したり、火付けしたりでいろいろ手伝ってもらっちゃいました。

何と言っても、料理はカリーノの金賀シェフ。
こんなドタバタイベントなのに「参加するなら料理して」とプロに普通に頼んでしまった僕がむしろすごい(笑)。
「休日ですよ」と言いながら、トリの羽をむしっているところから目が真剣だし、ちょろっと打ち合わせした時なんて「食べるトリ、前もって熟成させていい状態にできないっすか?」って...
趣旨変わってるから(笑)

独りでやっていた時にはできないことがたくさんできて、仲間ってありがたいな、ってしみじみ思いました。

料理、完成したメニューは
・蒸し地鶏のサラダ
・地鶏のポトフ
・地鶏の炭火焼き
・地鶏の砂肝/レバーのコンフィ
・フライドポテト
・地鶏のフライドチキン(菜種油で揚げちゃいました(笑))
・レッドムーンのロースト

・あと僕が余った野菜で作った蒸し野菜(笑)

グルメイベントじゃないけど、
グルメイベントじゃないんだけど、命を刈りとって自分たちができることは、美味しく食べることだけだなって思ってます。

ニワトリって動くからわかりやすいけど、野菜もね。

人を根本的に変えようなんて大それたことは考えていないのですが、子どもでも大人でも、経験することによって、人に接したり、話したり、行動したりすることが、なんとなく小さく変化すると思ってます。

人が来てもたかだか30人の規模だし、これで何か変わるという訳じゃないけど、大きくなくても、各々が少しづつ経験を積み重ね、それがそれぞれの選択の幅を広くする、っていうのは大事なことだと思っています。

  ryo