Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

WWOOF登録します

って、申請許可されればですが。
(されないケースってあるのか?)


「WWOOF」とは、有機農業及びそれに準じる(移行中含む)農法を実践している農家、及び事業者のところで、
「宿泊と食事+α」「力+α」を交換する制度のことです。
僕も10年ほど前にオーストラリアをさまよっていたときにやっていて、
思い入れの強い制度です。
いろいろなファームに温かく迎え入れてもらって、
ただの労働者としてではなく、そのうちいくつかでは家族として扱ってくれ、
生活や仕事を通して、僕の価値観、考え方を大きく変えてくれました。


当時は途中からほぼ無銭旅行だったこともあり、
ヒッチとWWOOF、バックパックと釣竿と食パンがあれば生き延びられました。
そういった実利の面もありますが、
なにより、独りでさまよっているだけではなく、
たまに人と接し、〜それも仕事で表面上付き合うような接し方ではなく〜
もっと近づいた(少しべたべたした)、付き合いをすることができたことが、
時には喧嘩し、時には支えられるような濃い関係を築けたことが、
自分にとって大きな意味を持ちました。


まぁ、僕は10箇所ほど行ったファームすべてが当たりだったので、
単にラッキーだったのかもしれませんが...


***


大学を休学してオーストラリアに1年行き、
この国よりも水が合い、
その後も味を占めて隙を見ては東南アジアなどを彷徨いました。
今になっても、僕にとっての「旅」は、どういう位置を占めていたのかわかりません。
大して観光名所には行かなかったし(むしろ避けていました)、
いつも金がなかったので、うまいものを食べに行ったわけでも、買い物をしに行ったわけでもありません。


常に自分を自由な状態に置き、いつも自分の身をさらす快感があったことは否定できませんが、
(若かりし奢りですね)
やはり、WWOOFだけではないですが、人と接し、その中で生まれるものがあったからだと思っています。
よく人に(特に女の人にですが...)拾われ、よく(主に危険に)巻き込まれました。


だけど、ある時(もしくはずっと前から)気づいたんです。
確かに朝起きて、自分のその日の行き先や目的や生き死にが分からない生活は、
自分を研ぎ澄ましてくれるようで、ある種の快感があります。
しかし、人ときちんと接するだけなら、それは日本にいてもできることなんじゃないかって。


勿論、違う文化の人とのコミュニケーションは、
自分の常識の枠を破ってくれることがままあり、
心地いいです。


でもさ、結局人は何人であろうと、どういう状態であろうと、結局は変わらないじゃないかって。
「日本にいながら旅をするような感覚を維持すれば良いだけ」なんじゃないかって。


***


仕事は切羽詰るだろうから、働いてはもらいますよ。
けど、その中で、きちんと人と接することができて、
お互いに高めることができればよいと思っています。


ということで興味ある方は働きに来てくださいね。
宿泊施設はプレハブなので、お世辞にも良い環境とはいえませんが...


  ryo


自分は不義理で、お世話になった人達になんらお返しをしていない。
自分がしたことと、していただいたことの天秤が一生で釣り合うのなら、
僕はこれから常に人のために何かを与え続けなくてはならないくらい、
人の世話になっている。
恩を受けた人達に直接お返しできないことは心苦しいけれど、
その分を誰かに返さなければと常に思っている。


僕はいたらなくて、人を傷つけてしまいがちな性質だけれど、
周りにいる友人や大事な人はもちろん、
うちを選び、生活をともにして働く意志の人達がいるとすれば、
同じように、向き合い、接しなければと思っている。