Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

自家種採取のススメ


エゴマです。
エゴマは毎年筋蒔き→間引き→種採取の繰り返し。
少し歩いただけで、大き目のビニール袋一杯採れ、種には全く困りません。


うちでは、他に、
ジャガイモ(全て)、菜豆類(インゲン、花豆、虎豆など)の比較的採取しやすい物の外、
春菊、ハーブ類数種、時期をずらしてアブラナ科数種の種を採っています。
今年の当初目標では、秋にトマトやカボチャも人工受粉と管理をして採ろうと思っていたのですが、
テンパっていて断念。
まぁ、来年再チャレンジします。


自家種を採取すると、
うちのような零細農家で、経費の多くを占めている(肥料や農薬にお金をかけていませんから)
種の購入費を大幅に節約できるという経済的なメリットとともに、
その土地にあった植物の継続的な育成が可能になります。
植物の生育というのは多くの微気象や細かな生育条件に影響を及ぼされるため、
例えば隣の畑でも、その条件は大きく変ります。
同じ品種でも個体ごとに若干異なった遺伝情報を持っているので、
種が採れるまで成長できた個体≒その土地に合った個体は、
よりその土地になじみ、生育しやすくなります。


植物だけでなく多くの生物には交雑可能な地理的な限界があるため、
人間に方言があるように、
例えば同種でも陸封型の魚や、地理的に隔離された植物体は、
その遺伝情報が保護されたりします。
本来は同じ考え方で、「古くからその土地に生育していた生物群落」は、
種の保護と同様に保護していく必要性があります。
分化はしていないでしょうが、その遺伝情報は特異なものである可能性が高いためです。
どうしても、絶滅危惧の個体にばかり目が行ってしまいますけどね。
本来は、遺伝情報の多様性と、絶滅危惧種を含め、
その生息環境、生態系そのものの保護が必要なわけです。


と話は飛びましたが、
まぁ、種採りをしているわけです。


あとは変らず、ジャガイモの選別。
選った先から売れてしまい、注文も来てうれしい悲鳴。
ハウスの中が暑く、作業に耐えられなくなったため、畑にてニンジン収穫。
白と紫のニンジン全て回収。
あわせて大体30kgくらいでしょうか。
そんな売れないニンジンよりも先に赤いのとれば?と自分の中の突っ込みもありましたが、
どうやら生来の天邪鬼で、僕は売れない野菜から手をかけたがる傾向にあるらしいです。


栽培履歴、意地でも今日終わらせます。
また、徹夜か...


  ryo