ぶっちゃけ北海道でもちゃんとしたハウスと温度かけるものさえあればバナナだってなんでもできちゃうんです。
けれどどうしても真冬にハウスに温度をかけるという熱効率の悪い行為が好きではないので、
なんとか温度をかけないでやりたいもの。
地元帯広農業高校では10年くらい前から無加温で小松菜、ホウレンソウ栽培を周年でしていますが、
狭いハウスをただでさえ狭くして資材を使い温度管理、水分管理をして、できるっていうのはいいのだけど、
仕事としてやるには、かけた手間分回収しなきゃならんのでなかなか難しいところです。
どうせ、ヒマヒマ言っているならやれって話ですが、
販売コストもばかにならないから、それだったら大人しく家で勉強してる方がいい…
コストに反映させないためにも、
「いかに手間をかけず、良いものを採るか」っていうところが命題だと思うんですよね。
で、やってみたのが、12月末播き、ハウス、パオパオべた掛け。
温度管理もしないためトンネルもなし。
これで2月頭にちょろちょろ出てきたものをマルチに移植
つまり1回転するんじゃなくて、半回転早くして、その分果菜を植えるタイミングを早めようという姑息な手段。
播種時に灌水たっぷりやって、1月中はハウスの開け閉めもせず。
結果…
ルッコラは移植するまでもなく収穫可(意外に一番寒さに強いかも。パオパオのみでアントシアンも出ない)
アブラナ科はからし菜以外は今週(3月3週目)でトウ立ち(そりゃそうだ)
からし菜はぎりぎり販売可能(良い状態は2週目が限度か?、大きさは十分)
ホウレンソウはトウ立ちせず未だ在圃。
レタスは順調に大きくなっています。
味は現状ベビーレタスの状態では問題なし。
どのくらいの大きさまで引っ張れるかですが、
移植の手間しかかかっていないので、ある程度の大きさまで生育するのであれば、
時期的に問題ないのかな、と。
おそらくアブラナ科に比べ発芽自体も遅かったから生育日数も比較的少ないのでは。
来年はもうちょっと観察してみます。
ryo