Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

3姉妹は離れ離れ

カボチャ、青大豆、小豆播種。
カボチャは読みが甘く、ミニ・普通のカボチャともに200〜300粒ほど種を余してしまいました。
昨晩お湯につけているので、保存は不可。
OくんやYさんに「いらない?」と聞いてみるも、「いらない...」とつれない返事。
カボチャの種高いのに、もったいない...
せめて無理やりもう一本マルチ張って、1列だけでも植えるとしますか...


午後は、草取り、ダイオウ抜き。
もうさすがに飽きてきました。
あとこのペースで4日ほどで、1回目の葉物の草取りは終わる予定。
まる1日やれば終わりそうですが、
これは体力というよりも気力勝負なので、他の仕事の合間にちまちまやります。


***


さて、トウモロコシ、カボチャ、大豆は、
『スリーシスターズ』と言って、(確か)北アメリカの先住民が同じ畑、同じ箇所に播いたといいます。
大豆でなくて手豆(インゲン?)だったかも...


豆、根粒菌による窒素固定と、カボチャのつる・葉による表層のマルチ効果。
豆とトウモロコシはコンパニオンプランツとしても相性がいいですね。
とても合理的な混植で、拙菜園でも昔ためしに少しやってみました。


が、小規模家庭用ならともかく、販売用にある程度の規模で作付けする場合には、
管理が難しい(トウモロコシ・カボチャが成長した後にはカルチが入れられない、豆の培土が出来ない)、
かつ、北海道ではトウモロコシの温度稼ぎがどうしても必要ですが、露地直播ですと厳しい面がある、
との理由で、今は別々、
トウモロコシ・カボチャはマルチ、
カボチャはつる出し前はロータリー除草、
豆はカルチ頻繁に入れ、培土
・・・とオーソドックスなやり方に変えています。


教訓、というか基本的なことなのですが、
模倣は重要ですが、大事なことはいろいろなものの考え方であり、
名前ややり方にこだわっての模倣は、まったく意味がないということです。


そもそも、少し考えてみれば分かることですが、
アメリカで行われたことと同じことを日本で、北海道で、
同じ様に出来るわけがありません。


そんな大雑把な分け方でなく、
同じ地域においても畑が違うとやり方はもちろん変わってくるでしょうし、
もっと植物を育てるということは繊細なものだと思います。


***


世のエコおば様たちが飛びつく『パーマカルチャー』。
らせん状に微地形を創出し野菜・ハーブを植える『スパイラルガーデン』が有名ですが、
狭い面積を利用し多種の作付けをするという点で優れているかもしれませんが、
あくまで都市型の何もないところからの創出の場合。
別にそんなものを作らなくても、庭に低みがあれば、そこに多湿を好むもの、
木陰があれば、暑さに弱いもの...と植えつけていけばよいだけの話で、
わざわざ、(無意味に)地形をいじることこそ、
本来の考え方に反しているとさえ思います。


大事なことは、
3種の種を同時に播くことではなく、
地形を改変し、植物を植えることでもなく、
自然を見、感じ、その場所に一番あった方法を自分で見つけることなのではないでしょうか?
まずはその土地の(日本の)古くからあるやり方を見つめなおすことではないでしょうか?


  ryo