Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

映画を見たり飲みに行ったり販売したり

昨日の日曜日、10/1のイベントのプレイベントという位置づけで
「tomorrow〜パーマネントライフを探して」
という映画を上映していて、関心のある内容だったので仕事ほっぽらかして観に行ってきました。


現代社会(利益優先の資本主義経済)の行き詰まりから脱する次のステップの取り組みを映していくドキュメンタリー。
「農業」「エネルギー」「経済」「民主主義」「教育」に各テーマに対する取り組みの紹介があり、
こういった映画って、なんとなく「これって正しいんだ、そうじゃないことをやっている人は悪」みたいな
チープなプロパガンダ映画になりがちですが、幅が広い分、内容が薄く、かえって取り組みの提示だけに終わり、好感が持てました。
時間をかけてとっていた点も、丁寧な印象を受けて良かったです。


世界に多くの人が問題意識を持って真剣に取り組んでいることが心強かったですが、
大事なことは、根っこにある考えた方で、表面的なことで「良いな」って終わってしまったり、それをマネしようとするだけでは
うまく変えていくことは難しいのかなと思いました。
たとえば、僕は基本的に「農」の部分しかわかりませんが、
「バイオダイナミック」や「パーマカルチャー」の技術を名前だけ先行させて日本で導入しても、
気候や土壌、周辺の社会環境や生産物の流通価格、なんか全く違うので、うまくいかない。
というか、逆にファッションとして真似するだけの思考停止になってしまう…
『どういうことを本質的にして、どういうアクションをするか、を個々、その場所・立場で考えること、そして行動すること』
が大事なんじゃないかなぁ、と思いました。


「小規模農家でもちゃんと生産性があがる。もちろん長く働かなきゃいけないけど」
みたいなくだりは笑いましたが…
この長く働くがみそなんすけどね…


***


フィンランドの学校の現場、
昔、僕がいたオーストラリアとそっくりで懐かしく、微笑ましく思えました。
ちゃんと子供たちにああいった教育を受けてほしい。


***


で、今日直売だったんで、あわてて戻って収穫し、でも全部終わらず、
けど、折角誘われたので、また帯広に戻って、映画談議してきました。
この頃あまり観れていないけど、いい映画観たいなぁ。
本と映画と絵と舞台だけあれば幸せなのに。


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で、今日の販売だったのですが、
朝方トウモロコシが良い状態で送りたい欲求に勝てず作業してしまったこともあり、
時間になっても収穫終わらないわ、枝豆や人参はそのままごたごたで持って行くわ、
葉物の畑まで寄れないわで、散々…


帰ってしまった客さんもいて、直売後に回ってきました。
サービス品ごっそりつけて。


それでも、適当な僕に怒るでもなく(怒ってるかもだけど)、
「持ってきてほしい」というお客さんがいることはありがたいことです。


  ryo