Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

とかちから試食会報告


すべて報告が一週づつ遅れている気がしますが、
先週火曜日に実施した「とかちから」の試食会の報告です。


結構生産者って、自分も含めて「うちの野菜おいしいよ」なんて言ってしまいがちですが、
そして、もちろん我が子のように育てているので、親ばか?になってしまい、そう思い込んでしまうのですが、
職人として、冷静に自分の生産物を評価してみたいな、と。
そして、他の人が良い物作っていたら、ぱくりたいな、と。
そんな不純な理由で開催しました。


いいものを創るんなら、折角良いメンバーなので、技術を囲い込むのではなくて、
オープンにして、さらにその上を目指せばいいんじゃないかなって思います。
ちゃんと成功したことも失敗したことも皆で分かち合って、それを踏まえて各自努力できればいいな。
そういうある程度の技術の積み重なったものがあれば、
新しく農業をやりたい人のハードルも少し下がるかもしれませんしね。


***


「とかちから」一番の強みは、腕のある料理人が何人も参加してくれていること。
当日もKシェフ、Sシェフ、Kシェフの3人が参加。途中で用事があったKシェフの他は最後まで参加してくれ、
それぞれの野菜に対して講評もしていただきました。


生産者ごとに特徴が出ていて、なかなか勉強になりました。


まず、品種の選定のセンス。
品種選定において「味」は一つのファクターで、その他の要因も多いが、
情報収集能力、自分の求めているラインにどう近づけるか、ということが大事(Kシェフ談)


土質、管理方法。
土質はある程度やむを得ない部分があると思いますが、
どういう状態のところに何を入れて、もしくは入れないで、これまたどのラインを求めるか、ということが大事


つまり、経営規模、雇用人数、土質、気候条件などいろいろなファクターは生産者で異なるでしょうが、
ある程度明確なビジョンを持たないと「おいしい」というものには近づけないということです。


もちろん「おいしい」は千差万別、それぞれちがうでしょうが、
その求めているものはきっと皆、最後まで手が届かないところにあると思います。
こうした活動を通じて、少しでも楽に、高みに近づけますように。


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というイベントでしたが、次の日の配達の準備を全くできず、
そしてそんな時に限って初の配達件数50件越え…


死ぬよ。


  ryo