Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

想い

Tさんがお隣のSさんよりトラクターをお借りしていました。


誰か(僕)がTさんよりデガーごとトラクターをお借りしていて、
しかし、イモ堀りが遅々として進まず、
Tさんの作業に支障が出たからなんですが...


はい、
僕のせいです。
すみません...


で、Sさんのトラクターは少し古い感じのものだったのですが、
Tさんは、お借りしたお礼ということで、
ご友人のMさんと、せっせとトラクターを塗装しなおしていました。
「(大型のトラクターで作業する)牛屋さんのSさんがこんな小さなトラクターをまだ持っているのは訳があるはずだよ」って。


昨日塗装されなおして新品みたいになったトラクターを2人でお返しに行って、
Sさんのお父さんにお渡ししてきました。


そうしたら、もう、自分の息子が帰ってきたみたいになって、
子どもみたいに目をキラキラさせて、
『昔、当時考えられなかったくらい借金して無理してそのトラクターを買った』
『2人目が生まれた年だったから、今でもいつこいつを買ったか分かる』
『こいつが、こんなにきれいになって来たんなら、俺ももう少しがんばらなきゃな』
なんて話を聞かせてくれました。


人はさ、
人はね、
とても些細なことで、
ひどく喜んだり、
ひどく哀しんだり、
その人のこれからを変えることになるかもしれない。


仕事をしたりさ、
まぁ、仕事じゃなくても細々としたことに追われたりさ、
人に強く当たることは、簡単だけれど、
そんな雑多なもので忙しい中、それでも人を想えることは、
すごいことだよ。


素面で人前で泣くことなんてあまりないけれど、
少し涙腺が緩みました。


  ryo