Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

うちのやり方、という蛇足 その8

そろそろネタがなくなって来たし、いろいろ細かく書いていくのがめんどくさくなってきた…


めんどくさいというか、どこまでの深さで書けばいいのかわからなくなってきた…


という8回目


そろそろ仕事も始まった来たんでどっかで区切ります。


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考え方なので異論はあるかもしれませんが、
僕の考え方としては、
「食べ物って、本質は食べてどうこうってものだから、別にうん蓄や頭で考えてってもんじゃないだろう」
って思うんです。
エネルギーの循環や持続性、地域の応援なんかの面では道産もの国産ものにこだわってもいいし、
遠くから手に入れる食料は様々なリスクも当然ある場合があるので総合判断になるのですが…
それは消費者の方の判断基準であるべきだし、
作品に関してって言えば、生産者が、国産うんうんとか有機栽培うんぬんって言い訳にしちゃいけない部分ですよね、奥さん!


もちろんいろんな生産者がいていいし、
経営戦略が違うので、別にどうこう文句を言うつもりはありませぬが


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ってことを踏まえたうえで、全くそれでどうこうって話じゃなくて勝手にやっている生産者側の話。


種について


有機栽培の場合、種子消毒は認められています。
だからどうって話じゃなくて、現実問題消毒されていない種子の入手が困難なものもあるし、
「入手できなければしかなたないね」ってあいまいな基準で。


でも、非消毒の種の播種と同時に少量の殺菌剤を播いたらアウト


・・・大人の世界ですね。


***


拙菜園では、海外から4割、国内から4割、自家採種2割くらいの種を利用しています。
お客さん目線では全くなく(メリットないからね)生産者の都合と僕の思想的な問題で
自家採種したものを優先的に使用します。
(理由)
・土地に合って発芽率や成長が良くなる
・持続性
・コスト削減
でも、まぁ、劣化もしていくんで…


全部生産者側の理由です。
種子消毒したものしか入手できない種子に関しては、消毒しない分安全性は高まるでしょうが、それをどう判断するかだなぁ…


海外からはオーガニックのものを優先的に入手していますが、
なんで値段高いけどそんな面倒なことをやっているのかというと、
自家採種と同じような理由です。
(低窒素、有機質での栽培に比較的向いたもののを使用)


単種はそれなりの生育や食味のものも多いため、
味を求めた場合にF1種の作物の優位性も多々あります。
F1が悪いんじゃなくて、どういうものを期待して作ったF1か、ということだと思います。


それにがんばればF1だって固定できるし…


今年からは場所替えて5年種採りしたトマト「Estiva」、外に出してみます。
種採りでバカみたいに病気に強いし、いい形質/味を持ったトマトです。
もはや隔離して5年作っていた時点で趣味に近いですが、
馬鹿にならないトマトの種子の値段とともに良い形質のものを残していくことが長く続けるやり方の一つなのかと思います。


あんまりストイックに全部種採りしてると仕事にならなくなるんで(混ざりまくったり、2年かかるやつもあるし)
出来る範囲内でコスト削減効果を見込みつつ、持続性に対してベターな方法でって感じですかね。



ryo