全てをそつなくこなすほぼパーフェクトの僕だが、
いくつか弱点がある。そんな日。
D型の屋根が破れた。
高い。
うちにある一番長いはしごを持ってくる。
立てかけて、一番上まで登ってみる。
若干届かない。
それでも登らなくてはいけない。
反対側からロープを掛ける。
これで準備万端だ。
怖い。
そう、年少期にカピパラから落ちたトラウマで
僕は高いところが駄目だ。
そもそも、死ぬ気で登ってみても、はしごが倒れたらと思うと夜も眠れない。
しかたがないのでノビ○くんよろしく「Sさ〜〜ん」と泣きついてみる。
はしごだけ押さえていてくれれば良いですよ。
押さえてもらい、登ってみる。
怖い。
地面が下にある。
かさ釘を一本抜くごとに汗が吹き出る。
高さというのは人が樹から降りてから根源的に感じる恐怖に違いない。
決死の覚悟で1〜2本抜いたらはしご上部に帰還する...
ということを繰り返していたら。
「あ〜日が暮れる! ちょっとどけ! 俺がやる!」
とSさんがよじ登って直してくれた。
今度あんこもちでも買っていこう。
***
午後は雨だったためTさんの倉庫でしばうらくんを改造(←おおげさ)。
・・・さっぱりわからない。
昔から機械壊して元に戻したときに、部品が余らなかったためしがない。
車も何か大きな動物が中に入っているくらいのイメージで使っている。
いろいろ教えてもらいながら作業するも、
どうしてもわからん。
というか、何が出来ていて、何が出来ていないかもわからん。
じたばたしていたら、
「あ〜日が暮れる! ちょっとどけ! 俺がやる!」
と今度はTさんが直してくれた。
今度チョココロネでも買っていこう。
そういった具合で僕の手を離れたところでちゃくちゃくと春の準備が進んでいく。
毎年のことのような気もするが...
ryo
あと、僕は、
甘いものと、人ごみと、狭いところと、単純作業と、掃除と洗濯と、初めてあった人と、女の子と、まぁ、そういったことに弱い。そして方向音痴。