上方の漫才では、「ぼけ」「つっこみ」と役割があり、
勿論この役割が双方変わる場合や、その境界が微妙な場合もありますが、
一方がある対象に対してとぼけ、もう一方がそれに対して指摘することにより、
会話のリズムを生み出し、笑いを誘います。
僕は常々自分を「つっこみ」だと位置づけているのですが、
どうも「ぼけ」と評されるが多くて、困惑します。
そんな「ぼけ」を人に強要することを「ぼかす」と言います。
もともと「ぼけさせる」と言っていたものが、短くなってこうなったといわれています。
北海道弁では似たようなものに「ちょす」と言うものもあります。
いじめっ子達のよい言い訳となります。
「お前に『ぼかし』てやっているんだから、ちゃんとぼけろよ」
の様に使います。
それを農業に応用し、「ぼけ」を強要した有機物の使い方が、
この「ぼかし肥」です。
土を入れる場合と入れない場合とありますが、
今年は土と鶏糞をベースに作ってみました。
これを使うと、野菜の味が関西風の薄味になります。
そんなわけあるかい!
これが「のりつっこみ」です。
「ぼけ」と「つっこみ」を行う高等技術なので、
使いどころと間が難しいです。
えっと、あと、
ハウスに木草灰と鶏糞を撒き、
ジャガイモの発送をし、
おもちゃハウスにビニールを張りました。
おもちゃハウスは昨年上部に水がたまってビニールが破けたので、
その元凶である筋交を取ろうかと思っていたのですが、
「これを取ったらつぶれる」との強迫観念があったため、
ハウスバンドで内側から補強しました。
見た目、ひどい有様ですが、
僕は見た目を気にしないことを身上にしていて、
それ以外のものを常に求めているので、
そういう人々にどうこう言われても、
「価値観が違うのだな」程度にしか感じません。
そういう人達もできれば価値観が違う人が世の中にいることを
少し認めていただけると、
ありがたいものです。
ryo
”欲しいものは、別にある。それは目に見えるものでも、手で触れられるものでもない。そうでしょう?”