Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

芽は出る


12月の初めにハウスの中に播いた種が発芽しました。
ハウスの中といっても、ボイラー等の加温はしておらず、
夜間は外気とほぼ変らないマイナス20度前後の日々。
それにもかかわらず、芽が出ました。


もう少し前(10〜11月ごろ)に播種している例はあると聞きましたが、
このタイミングでの播種はどうなるのでしょうか?


ただ何事も種があることが前提だと認識しました。
播くことが。
種を播くという行動をしないと、いつまでたっても芽は出ないでしょう。
もちろんその技術、その後の生育の技術・・・はいろいろあるでしょうが、
それが一番大本の真理だとも。
状況がいくら難しくても、そこに種があれば、それがリアルであれば、芽は出ます。
もちろん作り手の「想い」は絶対に必要です。


いろいろあるけれど、
本当のことも、きちんとあります。
農家は、そんなにチャンスがある職業ではありません。
1年に1度、(葉物などだったらもう少し回数あるけれど)
やりなおしはなかなかききません。
1度失敗したら、しかし、それでも進みたければ、
同じことを2度間違えるわけには行きません。


今年は試行ですが、冬季の栽培も少しづつまともなものにしようと思っています。


***


一応、世間の年間スケジュールは無視して生きていますが、
年が変わるので、帳簿も変るし、総括を。


晴れて新規就農が出来、自分の畑を持つことが出来た今年は、
いろいろな人の力添えもあり、売上は3年間で一番ありました(前2年がなさ過ぎたという噂もあり)。
何より水が引けました! 少しは人間らしい生活になったでしょうか?


ものもそこそこたくさん採れましたね。
中でもジャガイモとカボチャ、ニンジン、秋大根の根菜類は良い出来でした。
初挑戦のスイカは良いものも採れましたが、収量的には微妙。収穫がうまく揃わず。
トマトは思うように味が乗りませんでしたが、
他のハウスものの果菜類、路地のオクラはまずまず。
路地ものの果菜類は、ほぼ全滅。
温度が足りませんね。来年はマルチ張ります。
例年駄目だったトウキビは、マルチ&追肥で良い感じ。
菜豆類も相変わらず良い感じ。今年は自家採種でやって良かったので、これを続けます。


今年は、夏場の葉物を捨てる...
という思い切った作付けにしたので、
その分の労力を他に回せて、まとまりが良かった気がしますね。
ただ、夏〜秋にかけての葉物のニーズは高いので、
お客様にとってどうだったかは、正直良くわかりません。
それこそもう少し播くだけ播いてみても良かったのかも...


最後に奮発してトラクターを購入。
確かに作業機の付け替えなんてたいした事はないのですが、
春先の時間のない時期には、30分程度の入れ替えの時間がなくなるのはありがたいです。
かたっぽを管理のカルチ用にして、初期の除草を頻繁に行い、
もう一方で大型の機械による管理・・・とうまく分けられると作業効率が上がるんじゃないかな、と。


さて、来年は調整が必要な場面がもっとでてくるでしょう。
今の作業にプラスして、そんなことが独りで可能なのか...
気が狂わない程度に、がんばります...


あぁ、あと家族が2人(2匹)増えました。
人以外の家族しか増えて行かない気がします...


  ryo