一日がかりで「とかちから」の勉強会の準備。
今回は、とりあえずのとっかかりで、ジャガイモを比べてみようということに。
ジャガイモくらいしか同じ品種そろえて比べられるのがなかったという実情も…
てなわけで、やろうということになったんですが、
事前に何人かの専門の人たちに聞いても、皆、
「同じ品種なら、健康に育てていたら味同じだよ」というつれない答え...
「同じ野菜でも葉物や果菜と比べて、根菜は違い出ないと思いますよ」という反応...
過去の研究でもたいして指標があるわけでもないし、そもそもそんなに味に関する研究はない。
(お金にあまり関係ない部分だからね)
僕もつい有り余っている自分の所のイモを食べてしまい、
他がどういったものなのかいまいち分かっていない。
人集めてやっても無駄かもと8割がた不安に思いながら、やると言ってしまったので、
でも空振りの可能性も多分にあるので、人に頼むわけにもいかずちょこちょこと独りで準備。
で比べてみました。
・・・全く違う!!!
特にキタアカリは5人の生産者が持ち寄ったのですが、
5人がそれぞれ違う品種か?と思うくらい特徴が違う!
こんなに研究されつくされているような野菜でも、
味という面からのアプローチが今までいかになかったかってことですね。
当初の話では、違いがあるとすれば、防除していなかったり、栽培方法が適当な僕のジャガイモだけが極端に品質悪い…
みたいな意見を専門家の皆さんから言われていたんですが、
でんぷん量も差がなく、糖度もむしろ他より高い(注、これはいい面だけではないですが)
そして生産者も比較する機会があまりないから、
自分がどの位置のものを作っているのか僕を含めて分かっていないという恐ろしさ。
他の生産者と比べて自分がどういうものを作っていて、どの方向を目指していこうか、と考えるとても良い機会になりました。
土質、施肥、管理、保存方法...いろいろな要因があると思うので、
あとはどうアレンジしていくかです。
とりあえずもっと甘くない芋を作りたいと思いました。甘すぎて気持ち悪い…
あと、もっと突っ込んだ話したくて「ご飯食べに行きましょうよ」と終わってから皆を誘ったのに、
誰も一緒に行ってくれませんでした...
自分の人望のなさも改めて思い知るとても良い機会になりました。
ryo