Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

「これ、甘いですか?」

直売日
トウモロコシやミニトマト、カボチャなんかを出すと日に何回も聞かれるこの問い。

全く何を言っているのかわからないので、
「知るか~、ぼけ~」
と内心では思っているのだけど、
さすがにそこまでは暴言を吐けず、
「どうでしょうねぇ...」
くらいを多少(なのか?)不機嫌に言うくらいにとどめている。
横で一緒に販売しているHさんがハラハラしている空気が伝わるけど、
どうしようもない。


だいたい、

甘いか甘くないかなんて個々の主観であって、
それを人に求められても困る。
困るというか、わからん。

わからんし、仮に僕が「甘いっすよ」と満面の笑みで答えて買って行ってもらって、あとで「あの金髪あんなこと言っていたけど、騙された」と思われても心外だ。
そもそも、ある一定以上の甘さになるとまずいとしか思わないし。
ある一定って、スイカの緑の部分がぎりね。

一生懸命選別して6世代も種取りした大玉トマトをお付き合いのある料理人の方々に薦めても、皆揃って「うん?」て感じで、仕方なく作っている甘い方の中玉を持って行くし、とかく、この世は生きづらい。

トウキビやミニトマトに至っては、
「この間食べて甘かったんで、遠いけどまた来ました!」
的なうれしいのかくやしいのか分からないお客さん方もたくさんいるし、
今日などは販売直後例の問いを口にされて、「僕はよくわからないので、食べてみて決めてください」と例によって適当に販売したお客さんが、販売終了間際に「うちで食べてみて今まで食べたことないくらい甘かった!」とミニトマト大人買いして行ってくださいました。

試合に勝って勝負に負けた

というのはこういうことか、と
やるせない気持ちで飲んでいます。

  ryo