「雑草という植物は存在しない」
ハウスに生えている草を売ってみました。
「スベリヒユ」
ここら辺では雑草扱いですが、山形県では「ひょう」と呼ばれる山菜で、ぬめりと酸味があり、おひたしやからし醤油で食べるとおいしい野菜?です。
ヨーロッパでも近縁種が食用にされ、フレンチ食材として種も販売されています。
まぁ、食用アカザやタンポポなども普通に種が販売されているので、どこから、どこまでが雑草というのか、というのは微妙なところです。
目的としていない植物以外のものを雑草と呼ぶとしたら、考え方としたら、少し危険な感じもします。
もちろん、畑で野菜を作るという行為は、とても人工的なこと。
自然とは相反する行為です。
他の事象と同じように、0か1で考えるのではなく、グラデーションの中で、どの部分を切り取って自分のスタンスを決めるか、ということはとても重要な気がします。
というわけで、(ちょっと後ろ指刺されるかも、とびくびくしながら)マルシェでこのスベリヒユ売ってみました。
結果...完売!
こんなものを売るのは経済的にはとても非効率的で、これで商売なんかは全くできません。もちろん菊芋と同じように種とって選別して、マルチひいて上質なものを栽培したら別でしょうが…
ただ、この国では実感ないかもしれないですが、今この時も飢えて消えてしまうヒトの命があることも事実。
食べ物って、なんですかね?
それを食べて生きるという行為は?
販売するということは?
お金とは?
ryo