Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

お客様は...神様じゃない

よく「お客様は神様です」ってゆー人いますが、
お前の神様、安いな!
って思います。

お客さんは、神様でも仏様でもない、ごく普通の人です。

こういうと、えらそう、とか言われるけど、

僕だって、神様でも仏様でもない、退屈な普通の人です。

僕は仕事で野菜を育てて、対価を払ってもらって、口に糊しているわけだけど、
だからと言って、その関係に上下とか無いですよね。

野良仕事始めた当初から、自分で直接販売していて、
毎年販売時間ぎりぎりになって来て、「もう最後だからおまけしなさい」と
のたまうお客様に遭遇します。
始めたことろは、残しても捨てるだけだし…と言われるがまま半値にして売ったりしていましたが、せいぜいそれで売ったとて数百円。うちは経費が半分くらいなんで、へたすると百円にも満たない金額の収入でとても嫌な気分を引きずります。

なんで、このごろは、「もう最後でしょ、これとこれ合わせていくら?」って聞かれても、
あれっ、あなたは計算できないんですか?って顔を露骨にして、
「100円と100円なんで、200円ですよね?」
と返します。
グダグダ言う人には、
「もし、お好みでないのなら、すぐそこのスーパーでお買い求めいただいた方がいいと思いますよ」と。

悪いけど、時給換算したら、コンビニのバイトにはるかに及ばない稼ぎの仕事です。
それでも良いものを作って、必要なお客さんにきちんと手渡したいという思いがあって、
プロとしての矜持もあります。

客はまったく神様でもない。僕もえらいわけでなくただ誰かがしなくてはいけないので世の中の野菜を作る係。そういう感じで行かせてもらいます。

さらに、どうせ貧乏してやっているんだから、お客さんが品物を選ぶように、僕もお客さんを選びます。僕がストレスない仕事をした方が、僕の仕事のためでもある。気持ちよくその時の自分のベストを作りたい。

***

ってなんでこんな話を書いているかというと、
今日電話があって、挨拶もなしに「自然派の野菜作っているところですか?」
??
(う~ん、インスタントラーメンばっか食べてるし自然派ではないよな...てか初対面の人には挨拶しようぜ?)
「こんにちは。すみません、僕は野菜作っていますが、自然派かどうかはよくわかりません…」

「すいません、私、自然派の野菜探しているもんですから」
(ジャングルで野宿したことと、野性のアルマジロを観たいことと自然派について考える)
「あの~、自然派っていうのが、よくわからないんですが…」

「あっ、自然派じゃないんならいいです!」(がちゃりん)

えっと…僕は自然派かどうかわからないけど、自然派の野菜を探している人には売らないことにしました!!

スーパーの有機野菜コーナーへ行け

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