Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

くびれが大事


日本気象協会様によると数日風が強く吹くとのこと。
先日断念したハウス、雪が降らないとなるとピニール張りたくて仕方がありません。
しかし今日も強風…


今時期この作業が一週間遅れると、途中で物が切れる…


2号ハウスが短いこともあり、ここは果敢に挑戦してもいいのじゃないだろうか、俺。
今まで散々失敗してきたことを全く無視するような心境になり、
(スペインの港から出航したコロンブスも同じような心境だったことでしょう)
風吹く合間を縫いながらのハウスビニール張りという暴挙に出たのです。


はたから見えると暴挙かもしれない行動も成功の確率を1%でも上げるためにできる限りの準備をしておきます。
片側にかけていたバンドを丁寧に繰り直し、ペットボトルに水を入れ両端から一つおきにくくりつけ、雪の上に立てて並べておきます。
両妻の部分は周りの雪をどけ、それぞれ脚立を置き、かつ移動しやすいようにしておきます。
巻き上げていたビニールを風であおられないほど広げ、中心を合わせ、留められるところまでをパッカーで留めておきます。


そして片方の妻面の脚立に乗り、風を読みます。


・・・なんか、かっこいいな俺


刹那、周りの木々を揺らし音を立てて吹いていた風がやむ
それと同時に抑えていた巻き上げの直管から手を離し、動く
ここからは時間との勝負だ 一瞬の気の緩みも許されない


春の少し強くなった日差しで融けた雪の水の残るビニールをアーチの直管に留めて行く
ずらしておいていた脚立が絶妙な場所で下から手が届かない箇所をすべてカバーできる
一度動かさなければと思っていたので、僥倖だ
飛び降りながら横の部分を留め、反対側に走る
少しでも強い風が吹けば終わりだ 3年前に巻き上げの直管ごとみごとに飛ばされてしまった苦い経験が頭をよぎる
嫌な記憶を無理やり頭の隅に追いやりながら全力で作業を続ける
反対側も脚立に登りながらビニールの端を留めていき、最上部で逆の手を使いもう片方のピニールを固定していたバンドを緩める
・・・落ちる、瞬間、飛び降りて脚立をずらし逆側の作業に取り掛かる 時間のロスはない
先ほど並べておいたペットボトルを走りながら投げつつ反対側に急ぐ
いくつかのペットボトルはバンドからすり抜けてしまって反対までバンドを運ぶことができなかったが
今はいちいちそれを気にしている場合ではない
妻面も固定できた これで一応はハウスにビニールがかぶさっている状態になるのだが 
脆弱なパッカーは少し強い風が吹けばビニールとともに飛ばされ何も意味をなさない
少し焦りながら、投げたビニールに漬けたバンドを外し風上側から留めていく
両側から3本づつ、中の方で数本留めればとりあえず壊滅的な状況だけは避けられる
ここまででだいたい3分程度


・・・


良い子はマネしないでください


この後、うまく投げることのできなかった残りのバンド投げ、
一つおきに固定し終わった時点でやっと一息


それにしても折角用意したペットボトルがいくつかすり抜けてしまうのには閉口しました。
つらっとしている形状のやつらはだめですね。
コ〇コーラやC〇レモンのようなくびれのある炭酸飲料系が風のある日のハウス張りには特に有効だと思いました。
生産飲料水業界がさらなるバンドを投げやすいペットボトルの開発に励んでくれることを、切に望みます。


今日から君もマツタケさ!


  ryo


<参考>
違うことには意味がある!ペットボトルの形はなぜ違うの?(一般社団法人 全国清涼飲料水工業会)
http://www.j-sda.or.jp/learning/drink/idea_db/867.php


らくらく注げる手にピタ!ボトル(日本コカコーラ株式会社)
http://j.cocacola.co.jp/corporate/news/news_000475.html