Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

再稼動か否かの前に

大飯再稼働するかしないか、と話題になっていますが、
泊が止まり、稼動原発が0になるかならないのかという議論、
そしてそれに重きを置く政治家やマスコミも、
なんだか国民を馬鹿にしたような話だと思います。


そんな感情論や雰囲気で世論が変わるとしたら、
なんてお粗末な国でしょう。
(そして、おそらくお粗末な国なんだろうけれども)


再稼動否かのタイミングが重要ではなく、
かぶってどこかしらの原発が稼動しようと、
一瞬この国で稼動する原発が0になろうがなかろうが、
本来の議論はそこではないはずです。


***


事故が起き、
原子力発電には相応のリスクがある』
ということ自体はすべての人に異存はないはずです。


ここで、すぐに、
原子力発電は、人間に過ぎたものだからやめるべきだ」
「多少電気がなくなっても、リスクに比べたら、将来のために我慢しなければならない」
という意見に発展することも、
「日本の経済発展を止めるわけには行かないから、代替のエネルギーがあるまでは安全性に配慮し、続けるべきだ」
「今現在電気を使って生活しており、今の生活を捨てることは出来ない」
という意見に発展することも、


おかしい。


どちらも、議論のベースが確立されていない上での感情論でしかない。
自分もそういう時はあるけれど、傍から見た場合、
感情論で騒ぐと、みっともない。


そんな感情論や雰囲気で世論が変わるとしたら、
なんてお粗末な国でしょう。
(そして、おそらくお粗末な国なんだろうけれども)



【今現在、自分達が生活する上で、どのくらい電力を消費し、
そのどのくらいが原子力発電に依存しなければならないものなのか】
という情報がない上での議論だからだ。


昨日の自民党河野議員の質問趣意書を抜粋する。
きわめて的を射ている質問であるし、
逆に、この程度の情報もない状態で、
政治家、マスコミ、経済界、市民活動家、すべてが騒いでいる状態がみっともない。


***以下一部抜粋***


原発再稼働に関する細野大臣の発言等についての質問主意書


(中略)


問い 2010年の夏に、関西電力管内の最大電力需要量はいくら
であったか。

その最大電力需要量から100万kW以内に関西電力管内の需要が
留まったのは2010年一年間に何時間あったか。最大電力需要量
から200万kW以内に関西電力管内の需要が留まったのは201
0年一年間に何時間だったか。最大電力需要量から300万kW以
内に関西電力管内の需要が留まったのは2010年一年間に何時間
だったか。

この時間帯のピークカットのために政府は関西電力にこれまで何を
命じてきたか。また関西電力はこれまでどういう対応をしてきたと
政府は認識しているか。


問い 諸外国では、既に、メリットオーダーともよばれるピーク電
力費用曲線を翌日には公開している。これを公開することにより、
電力会社のピーク対応能力とその費用を国民も知ることができる。

政府は、各電力会社に対して、これを公開させるべきではないか。



***


政府見解を注視したい。


  ryo