Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

原発を止めよう:北風と太陽

このカテゴリーには中途半端なサブカテゴリーがどんどん作られていきます。


さておき、
本日は帯広市民の会主催の原子力発電に関する勉強会に参加してきました。
だいたい、こういう勉強会に参加するような人たちは、
原発の意識の高い人たちなので、
いまさら、「原発反対」と声高に叫んでも、
あまり意味がない様に、へんくつな僕はうがって考えてしまうのです。
逆に、反対、反対と強くせまると、
聞く相手を、硬化させてしまう恐れもあるのではないかと、思ったりもするのです。


今回の震災を踏まえて、心から原子力発電バンザイ、
と思っている人は、そんなにいないのではないでしょうか?
それでも、「電気がないと困る」と考えたり、
「足りているにせよ、経済成長が抑制されると困る」
と考えている人が多いのではないでしょうか。
もしくは、「二酸化炭素削減のため必要」と考えている人も多いかもしれません。


それぞれの意見の人と、現状を正しく認識しながら話をし、
代替案、妥協点を模索していくことが、こういった大きな問題では必要になるかと思います。


つまり、
① 【消費電力と原子力発電の発電量の現状把握】
〜そもそも原発なしで電力は足りているのかどうか、足りないとしたらどのくらいか
※例えば、北海道では、原子力は4割といわれているが、
あくまで稼動電力の4割であり、電力会社の利幅が大きい原子力を優艶的に使っていることによる
発電能力自体では、原子力発電は27%程度、
ピーク時でも原発なしで足りない分は単純計算して1.5%・・・ピーク時以外では足りると思われる


足りない分があるとしたら、
①-2 具体的にどのような省エネ対策でカバーできるのか、それは実現可能、許容範囲内か
①-3 将来的なエネルギー対策として、どの程度の規模の自然エネルギー開発が必要か、何年で実現可能か
①-4 短期的な必要最低限の原子炉はどの程度の規模か


② 【経済的に原子力発電は割に合うのか】
※現在、安いといわれている原発は、あくまでランニングコストだけの比較であり、
イニシャルコスト、廃棄物の処理コスト、
本来ならば、事故の場合の賠償金などのコストもリスクに応じて計算されるべきです。
結局あとでかかる処理コストなども電気料金値上げでまかなわれるのですから...


③ 【二酸化炭素排出は、多発電に比べて、少ないか】
※温暖化という観点からは、2/3の熱量を発電以外で放出(温排水など)している原発は、
稼動するだけで非効率で地球を温めている
また、稼動後の冷却にも半永久的に電力を要するので、ライフサイクルで考えるとどうか


などの論点を正確な情報を元に整理し、
丁寧な言葉で、多くの人に知っていただくことが大事ではないかと思います。


個人的には、ひとたび事故が起こると、
人の命、自然、国土が使えなくなるリスクの高い原発は、
その理由だけでも廃止・縮小にもって行くべきだと思いますが、
電力量、経済性、クリーンエネルギーの観点からも劣るとすると、
国民の選択の余地はないと思うのですが、いかがでしょう?


次の世代に、リスクのないバトンを渡せますように


  ryo