Paca Kajero

うちの菜園の状況などを徒然に

WWOOF (2009.3.11)

WWOOFというものを知っているでしょうか?

「ウーフ」と読みます。
主に有機農業(やそれに準じるもの)に関する労働と、その労働者の食べ物と住む所を交換するしくみです。
僕も10年位前にオーストラリアをWWOOFerとして旅行していました。
このしくみは有機農業を勉強する手段としては最適で(お金がかからない!)、オーストラリアでは、現在うち(ふたば)で実践を試みているパーマカルチャーの概念を取り入れた取り組みや、ファーマーズマーケットでの野菜の販売など、多くのことに携わることができました。
また、同時に旅行者、特にバックパッカーなどの貧乏旅行者にとってもありがたいしくみで、WWOOFとヒッチハイクをあわせるとほとんどお金を使わずに旅行できます(さらに釣竿、テントがあれば万全)。

WWOOFは「Willing Worker On Organic Farms」(有機農業をする意思のある者)の略と当時聞いていたのですが、今WWOOF japanのページをみたら、「World Wide Opportunities on Organic Farms」(世界に広がる有機農場での機会」となっていますね。
世界的なネットワークへとつなげたいとの気持ちがわかるのですが、本来の、有機農業を学ぶ機会としての位置づけが弱まらないことを願います。

あと、登録料などは、日本の場合には微妙ですね。当時のオーストラリアでは、ホストのほうは良くわかりませんが、少なくともWWOOFerには登録料は発生していなかったはずです。ホスト登録の一覧であるWWOOFに関する書籍(それも安価)を買うことが登録の代わりになっていました。しかも本は人から人に渡っていくもので、登録料はないに等しいものでした(それがいいのかどうかも知りませんが、貧乏旅行者にはありがたかったことは事実です)。
ホストに関しても、「うちは住むところは提供できません」みたいなことを堂々と書いてあったので、今の日本のような縛りはなかったはずです。
ここらへんも「学ぶ機会」と「知識を提供する場」と考えるのか、単なるシステムと考えるかの違いが大きくなっているところだとは思いますが...


うちも少し軌道に乗ってきたら、こういったボランティアワーカーの受け入れも考えてみようと思います。ですが、なんだか、有機JASにしてもWWOOFにしてこの国でやると胡散臭い感じがしますね。


もっと適当で、人もいつのまにかいたりいなかったりして、でも芯はまっすぐ通っている...
そんなホストのファームが僕は好きでした。